確定拠出年金の社長ラジオ

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2013年 11月 04日

あと27万円?・・・家計収入アップのひみつ

 

 

2013年11月14日号 女性セブンの電車の中刷り広告に気になるタイトルがありました

 

明日も生きられる 女性を取り巻くタブーを打ち破れ! あなたのパートあと27万円稼げます

女性セブン

 

なかなかスゴイタイトルです

 

実際の記事を読んでいないので恐縮ですが、あと27万円というあたりから、この記事の内容を推察してみます(週刊誌の内容のまとめではありません)

 

パートとして給与をもらっている方は、収入から必要経費(控除)を差し引いて課税所得を算出します

課税所得がゼロあるいはマイナスであれば、所得税を支払う必要はありませんが、+であれば、その分に対し所得税を支払います

パートさんの場合、年収からまず給与所得控除(会社員の方に認められた必要経費)を差し引きます

この給与所得控除の最小額が年間65万円です

また納税者全ての方に付与されている基礎控除は38万円です

 

つまり年収から給与所得控除65万円と基礎控除38万円、合計103万円以上年収があると課税所得が+になり、それ以下であればゼロあるいはマイナスとなるわけです

 

いわゆる「103万円の壁」と言って年末近くになると年収調整をしたりする方も多いと聞きますが、収入を得ても納税義務が発生しない金額のラインが103万円というわけです

 

 

また配偶者という立場で考えると、年収103万円以下ということであれば、ご主人の収入から配偶者控除として38万円(一般の場合)を差し引くことができます

ご主人の所得税が20%であれば(年収500万円程度)、奥さんが年収を抑えることによりご主人は76,000円の節税ができることになります

 

奥さん自身も税金を払わずに済む、ご主人も税金が得する ⇒ これが年収103万円の壁の理由です

 

では、週刊誌の記事タイトルのように、もし27万円多く稼いだら、このあたりの税金はどう変化するのでしょうか?

 

まず奥さんご自身の年金

年収130万円の給与所得控除は65万円、さらに基礎控除38万円は同じですから、この場合課税所得は27万円となります

課税所得27万円について、払わなければならない所得税は5%、つまり13,500円

27万円の年収増に対し納税額13,500円、手取りが256,500円増ですから、家計収入としては大幅アップとなります

 

ご主人の税金は、奥さんの年収が103万円であれば給与所得控除を差し引き所得38万円でしたから、38万円の控除をご主人が受けることができました

しかし今回は年収130万円、65万円の給与所得控除を差し引いた所得は65万円となります

奥さんの所得65万円は配偶者控除は適用されず配偶者特別控除となりこの金額は11万円となります

(詳細はこちら ⇒ 国税庁ホームページ www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1195.htm

 

奥さんの年収103万円のときは、ご主人の収入から38万円の控除ができ、奥さんの年収が130万円になるとご主人の所得控除が11万円となります

仮にご主人の所得税率が20%であれば、奥さんの年収が増えたことにより節税効果が76,000円から22,000円へと54,000円ダウンしてしまいます

若干税金負担は増えますが、家計全体の手取り収入は増えているので、やはり年収調整をするよりは、もう27万円年収を増やした方がお得となるわけです

 

実は年収130万円には、もう一つ重要なキーワードが隠されています

社会保険です

年収130万円以上になるとご主人の会社の社会保険の扶養から外れてしまうのです(健康保険組合によっては条件が違う場合もあります)

扶養から外れると奥さんご自身で社会保険に加入し保険料負担をしなければならなくなります

 

現在被保険者が負担する社会保険料(健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険)はおよそ給与の15%、かなりの負担です

そのため、年収が130万円を超えてくると、税金の負担に加え社会保険料の負担が増えるので、一旦家計収入のアップになかなか貢献できない奥さんの収入というレンジがあるのです(表参照)

 

もちろん社会保険に奥さん自身が加入すると、将来のご自身の年金額を増やすことも可能なので、デメリットばかりではないのですがやはり頑張った分に見合うだけの家計収入アップがないとちょっと残念な気持ちになってしまうかもしれません

多分このあたりが、あと27万円!というわけなのでしょう

 

でも、もう少し年収アップの可能性がある方であれば、頑張ってみる価値はあります

例えば月20万円奥さんが働き、ご自身で社会保険に加入すると、負担はもちろん増えますが、家計全体としての収入は大きく改善されるのです

 

もしこれから再就職等をお考えの方であれば、103万円、130万円の壁に囚われることなく、収入アップを目指された方が得策だと考えます

家計収入

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