確定拠出年金の社長ラジオ

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2013年 03月 10日

初めて見た光景

 

オハイオ州立大学は4学期制です
夏の学期はほとんどの人がアルバイトとかインターンシップなどをしてお金を貯めるためおやすみするのですが、私は夫の留学期限が終わると帰国ということになるので、できるだけ早く卒業したい!!と考え、詰め込みで履修しました   そのかいもあり、通常4年のところ3年で卒業単位をとることができました

卒業式は6月でした
夫がハートの形にカットされた小さなダイヤのネックレスを買ってくれました

喧嘩は相変わらずでしたが、アメリカでの生活も3年が経過し少し落ち着いた時期
両親も卒業式には出席してくれました   夫の修士課程はなかなかスムーズに進まず、まだ卒業の目処はたっていませんでした

そのため、私はボランティアで日本から駐在に来られる方の新生活のお手伝いをしたりお子さんの学校のお世話をしたり過ごしていました
あるとき日本の福祉団体の方が視察にこられ、私はそのツアーに通訳として同行させていただくことになりました   いろんなところを訪問しました

私の人生において、あんな光景は生まれて初めて・・・
体がよじれているような本当に重い障害を抱えている方達の施設や、死を待つだけの子供のホスピスとか、独居の老人のためのカフェテリアとか

でも一番印象に残った(というか、恐ろしさで体が震えた)のは、ある家庭を訪問したとき

それは配食サービスの現場でした
その家は、見るからに治安の悪そうな通りにあり、外観も荒れていました
中に入るとなんとも言えない異臭と汚れたおむつだけをした小さな女の子
マットレスの上に力なく横たわる母親

その家族にとってたった1回の、大事な食事
絶望的な貧しさ
支える人もいるけれど、ブラック、シングルマザー、そしてHIV患者である彼女にどんな未来があるのだろうか
そしてあの可愛らしい顔をした小さな女の子に、どんな将来が待っているのか

日本より豊かと思われているアメリカで遭遇した絶対的な貧困
私は思わず目をそらしてしまいました
だって何かをしてあげようにも、私はまるで無力だもの・・・

私は本当にあの場面、恐ろしかったです

ちょっといけばプールのある大きなうちがあるのに、1ブロック離れたところでこんなにも悲しい人生もある   もし私があのマットに横たわる母親だったら・・・

普通の生活をするのって、普通じゃないんですよね
ものすごい努力を重ねて必死で維持するものなんでしょうね

彼女もどこかで人生が変わってしまったのかもしれない
貧困が貧困を生む連鎖の中で、彼女もそこからとうとう抜け出せなかったのかもしれない

お金、お金っていうと日本ではなんかいやな感じがしますが、生きるってまずはお金です
そしてお金を得るためには知識が必要です   豊かさと隣り合わせの貧困、他人事ではないと思いました

この体験は、ファイナンシャルプランナーとしての仕事の原点かもしれません

「マーケットバリュー」に続く

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